東日本大震災では,沿岸部に位置する下水処理場が津波により機能不全に陥り,未処理の下水が河川・海域に大量に流出して水質悪化を招きました.そのような事象を念頭において防災のための設備改善が必要と考えられます.一方で,被災後の応急的な簡易処理(沈殿,簡易ばっ気,塩素消毒等)により,水質が大きく改善されたことも確認されています.災害時の水系感染症リスク低減のために,応急対応としての下水処理の備えも重要と考えられます.